2010年3月29日月曜日

ザダール

クロアチア沿岸部が面したアドリア海は海を隔ててイタリア。クロアチアの南北のちょうど半分くらいの沿岸の都市がザダール。


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もともと島だったところ(多くの沿岸部の都市は、敵を避けるために、陸からちょっと離れた島に住む傾向があった)が近代に本土につながれました。
ここはローマ帝国に支配されたあと、ビザンチン帝国、ベネチア共和国に、そして第二次世界大戦中はイタリアの支配下にあったところ。
600平方メートルくらいの島は、中世まで城壁に囲まれ、島の中はローマ時代の都市計画そのままの町並みが残ってます。



その後のビザンチンの影響をうけたロマネスクの教会からゴシックに至る教会がひしめき、近代城壁が取り払われた跡19世紀には西に向かう沿岸には美しいホテルや大学などが立ち並び、あのヒッチコックがそのひとつのホテルに滞在したとき、世界一美しい夕日を見たといったそうな。



残念ながら連合軍の爆撃を受けて、それらの建物の多くが破壊されてしまい、現在そこには公園と、世界でただひとつの海オルガン!がすえられてます。
海の寄せては返す波の力で、パイプの中の空気が押されて、奥にあるバルブを押し上げて、音が出る仕組み。ザダール出身のアーティストとザグレブの大学やオルガン職人の協力で出来たこの天然のオーケストラの音に包まれて、地元の恋人たちも、運よくここに滞在のコースでこられた観光客も、この世界一の夕日を眺めながら、あたりを真っ赤に染めてアドリア海に沈んでいく夕日を眺めます。

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